WORKS事例
国民保養温泉地として名高い湯布院.
先々代から湯治宿スタイルを受け継ぎ,新たな顧客層の開拓を目指し老朽化した離れの建て替えをおこなった.
既存本館の外観形状を踏襲し全体として一体の風景を意識するとともに,配置計画において最も上座に位置する「奥座敷」に相応しい素材とディテールを追求した.
湯治宿の重要な要素である共用台所を中心に設け,長期滞在の方にくつろいでもらいたい思いでリビングホールと名付けた.
設備計画としては冬場マイナス10℃を下回る湯布院の厳しい寒さと盆地性の夏場の暑さを考慮して,自然熱源の冷暖気ファン搬送システムを導入した.
夏季の基礎内冷気で空調負荷を低減し,冬季の小屋裏内暖気で掃き出し窓のコールドドラフトを抑制する.
構造計画としては平面混構造とすることでRC壁式構造の高耐震性・耐久性を得るとともに,木造部分は筋交いを設けず垂直力のみ負担させることで大工手間を省き,躯体コスト低減と工期短縮を図った.
用途 旅館
竣工 2025年3月
施工 株式会社平野工務店