所長BLOG

2022年06月08日所長BLOG vol.121 【3週間ぶり再告知】風景に潜む“情景” ―苔と石垣の世界より―

風景に潜む“情景” ―時を超える石垣の世界より―
開催まであと3週間を切りました!
 
 
この15年ほど、日本各地の古い町並みや伝統的建造物、文化財の撮影活動を続ける中で、本当に多くの石垣と出会ってきました。
石垣を専門で扱った企画写真展はこれまで過去に例がないと思いますが、一貫したテーマで一つの写真展が成立するほど、石垣の世界は奥深く、またバリエーションに富んだ表現力を有しています。
 
一見何気なく通り過ぎてしまいそうな風景に潜む“情景”を前に、想像力をたくましくして佇むことのおもしろさを、ご来場いただいた皆さまに感じていただければ大変うれしく思います。
 
石垣を築くためには、技能豊かな石工による計り知れない手間と、気の遠くなるような仕事を継続する根気が必要になります。そのため、石垣の全体的なフォルム、また石の積み方や加工の跡には、人間のものづくりに対する精神性が深く宿ると思えてならないのです。
 
その上、石という材料の性質と高度な石積み技術が、長い年月を超えて、それらを現代の我々に伝えます。
この写真展を通して、石垣のデザインに込められた石工の精神性と、時を超えてその表情に歴史を刻む美しさを、是非お楽しみください。
 
私は開催期間中、基本的にずっと会場におります。
多くの方々のご来場をお待ちしておりますm(_ _)m
 
期間:6/28(火)~7/3(日)
会場:京都・三条通御幸町東入ル「同時代ギャラリー」
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