戦前に建てられた長屋が多く残るこのエリアも、徐々に建て替わりが進んでいます。
そんな旧市街の街並みの中で、都市が持つ環境ストレスから解き放たれた居住性を求める計画。
両側に並ぶ長屋と外壁面を揃えることで通りの街並みに配慮しつつ、ガレージを通り抜けて奥に外部空間を配置しました。
２階から３階へたてに広がる空間は、光と風をＬＤＫに未来永劫届けるための装置であり、南側隣地の長屋の将来的な建て替わりも考慮。
またＬＤＫとセカンドリビングを結び、ご家族の繋がりを強くイメージした断面構成にもなっています。
日照や通風、そしてプライバシーなどの居住性を確保しつつ、クライアントの暮らし方への思いに応えました。