WORKS事例
築約40年の木造古屋を改修し研究施設として活用した。
和室と玄関、階段部分を、ゆとりのある土間ワークスペースに造り変えた。
所属研究員と協力研究員が自由活発に交流できるセミパブリックな空間として、入口はW1500の木製建具で建物内外をなめらかに繋ぐような構えとした。
元和室の面影をなにか残せないか思案していたこともあり、オンラインを含めた大人数での会議や資料を広げて作業する際の音環境に配慮して、既存畳を吸音材として天井に吊った。
栗材天板の10人掛けテーブル(2400×1680)を中央に、都市環境や建築文化の研究施設として、既成市街における古家活用を牽引する事例となることを願う。
用途 研究機関
構造 木造
規模 2階建て
敷地面積 129.72㎡
建築面積 80.19㎡
延床面積 151.47㎡
竣工 2025年6月
施工 株式会社矢羽田工務店
写真 笹の倉舎 / 笹倉洋平