Exp.Jの状況|環創研/北條建築事務所

日々の仕事

2018年06月28日Exp.Jの状況

お引渡し後3ヵ月で地震の被害を受けた鉄筋コンクリート造5階建ての建物のエキスパンションジョイント(以下、Exp.J)の状態をチェックしました。

 

 

 

4階部分において、隣棟相対変位で水平方向に約35mm、垂直方向に約10mm動いた形跡がありました。

この建物はExp.Jのクリアランスを100mmで設計していたので、想定の範囲内と言えばそうなのですが、Exp.Jカバーの変形や脱落が発生しており、修繕が必要な被害が生じたことには心が痛みます。

 

 

 

※Exp.J・・・一体の建築物で構造別棟を形成するために構造体に設けたクリアランスのこと。
構造別棟を計画する理由としては様々なケースがありますが、いずれにしても建物の損壊を最小限に抑えることが目的です。 
建物が平面的に不整形な場合や既存建物に繋げて増築する場合に地震による破壊力を遮断したり、長大な建物で温度変化による伸縮を考慮したりするときに計画します。

 

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