城と石垣の写真
城郭史を知ることは都市空間を考える第一歩であり，
現在と過去との絶え間ない対話が未来を創る．
ライフワークは日本の城郭巡り．
時間を作っては全国のお城を訪ね歩いています．
弘前城（青森県）
松本城（長野県）
丸岡城（福井県）
犬山城（愛知県）
彦根城（滋賀県）
姫路城（兵庫県）
松江城（島根県）
備中松山城（岡山県）
丸亀城（香川県）
松山城（愛媛県）
宇和島城（愛媛県）
高知城（高知県）
風景に潜む “情景”―時を超える石垣の世界より―
一貫したテーマで一つの写真展が成立するほど，石垣の世界は奥深く，またバリエーショ ンに富んだ表現力を持っています．
そんな一見何気なく通り過ぎてしまいそうな風景に潜む“情景”を前に想像力をたくましくして佇むことのおもしろさを，
また石垣のデザインに込められた石工の精神性や時を超えてその表情に歴史を刻む美しさをお楽しみいただくために．
![<p class="p1">肥前・佐賀城本丸南西隅櫓台西面，切込み接ぎの傑作．<br />
二色配列の主張の強いレイアウトと亀甲積みのユーモアに心奪われる．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2019.06.02<span class="s1">、佐賀県佐賀市</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/88916fe33369e9befd2af1d502ebbe3c-scaled.jpg)
![<p class="p1">安芸・新高山城釣井の段東の丸の外周石垣．<br />
<span class="s1">16</span>世紀中期に小早川隆景が築いた中世山城．<br />
近世石垣の夜明け前，石垣が作品性を持つ前の最後の時代と言える．<br />
[<span class="s2">撮影：</span>2019.05.18<span class="s2">、広島県三原市</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/62f8883e477e5dbdf20c2ca3dc14f391-scaled.jpg)
![<p class="p1">陸奥・会津若松城西出丸から本丸帯郭へ入る西中門の枡形側面．<br />
逆に切込み接ぎにした方が手間がかからないのではと思うほどの，打込み接ぎの傑作．<br />
<span class="s1">[</span>撮影：<span class="s1">2019.05.05</span>、福島県会津若松市<span class="s1">]</span></p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/4d3facc45494cfb1b59f20863dc8cc5f-scaled.jpg)
![<p class="p1">陸奥・二本松城本丸下南面の典型的な穴太積み．<br />
蒲生氏郷が近江穴太衆を召し抱えた慶長のはじめ頃の遺構．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2019.05.03<span class="s1">、福島県二本松市</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/390e434953541c3aaed3bc0354df1193-scaled.jpg)
![<p class="p1">陸奥・二本松城搦手門の打込み接ぎの乱積み．<br />
やや布積み崩しになっているところが妙である．<br />
安土桃山時代以降の大名の転封が頻繁に行われたことで，石垣が全国的に発展したことがよくわかる事例．<br />
[撮影：2019.05.03、福島県二本松市]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/ccc82b08aa77ddcb3e1b17b7b44f4c46-scaled.jpg)
![<p class="p1">陸奥・仙台城大手道中門，切込み接ぎの布積み．<br />
赤みがかった石と小さな苔のコラボレーションに思わず足が止まる．<br />
当時の石工はこの光景をイメージしていたのだろうか．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2019.05.01<span class="s1">、仙台市青葉区</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/ca4ac939e3d6fbc52889eca286ee7853-scaled.jpg)
![<p class="p1">薩摩・鹿児島城本丸北面，打込み接ぎの乱積み．<br />
堅さの中にメリハリをつけた遊び心が満載．<br />
踊るようなアクセントが見ていて気持ち良い部分．<br />
<span class="s1">[</span>撮影：<span class="s1">2019.02.09</span>、鹿児島県鹿児島市<span class="s1">]</span></p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/f9c646ae259c055eed77d4767f3f85a1-scaled.jpg)
![<p class="p1">筑前・福岡城下之橋御門，打込み接ぎの乱積み．<br />
大胆に切り出した大粒の石が，とても繊細に積まれている．<br />
目地を追いかけながら，石工の仕事に思いを馳せる．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2018.08.12<span class="s1">、福岡市中央区</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/71ff70832f571c2833f5ce1ed0a3ca94-scaled.jpg)
![<p class="p1">武蔵・江戸城中之門正面，切込み接ぎの布積み．<br />
権威を緊張感で表現する意匠手法は，古今変わることがない．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2013.11.20<span class="s1">、東京都千代田区</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/d8c653d868371e23869ac7fb5c73378d.jpg)
![<p class="p1">讃岐・丸亀城本丸の南面石垣．<br />
打込み接ぎに近い端正な野面積みの美しさを極める．<br />
日本における石垣技術の最高水準に達した時期の作．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2013.08.14<span class="s1">、香川県丸亀市</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/61ad312d18b989c97418d99b96765458.jpg)
![<p class="p1">幕末に島津斉彬が築いた反射炉，切込み接ぎの布積み．<br />
表面の斫り仕上げの違いによって，苔の生し方をコントロールするデザインに鳥肌が立つ．<br />
<span class="s1">[</span>撮影：<span class="s1">2018.10.07</span>、鹿児島県鹿児島市<span class="s1">]</span></p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/4344760ae8a99cecebb59cc1604cf73f.jpg)
![<p class="p1">陸奥・盛岡城本丸東面，打込み接ぎの乱積み．<br />
花崗閃緑岩と呼ばれる北上山地周辺で採れる石を使っている．<br />
マジックアワーが深まるにつれ，本領を発揮するタイプ．<br />
[<span class="s1">撮影：</span>2015.08.17<span class="s1">、岩手県盛岡市</span>]</p>](https://hojo-archi.jp/wp-content/uploads/2022/11/086e5ca4a9eb6af3dcfb1b4791489132-scaled.jpg)
