所長BLOG

2022年07月06日所長BLOG vol.137 【石垣写真展を終えて、お礼】風景に潜む“情景” ―苔と石垣の世界より―

風景に潜む“情景” ―時を超える石垣の世界より―
あっと言う間に楽しい6日間が過ぎ去ってしまいました。
 
計250名近くの方々にご来場いただき、たくさんお話ができたこと本当に幸せでした。
このような一風変わった写真展を訪ねてくださり、誠に感謝申し上げます。
 
 
石垣を専門で扱った企画写真展は過去に例がなかったと思いますが、一貫したテーマで一つの写真展が成立するほど、石垣の世界は奥深く、またバリエーションに富んだ表現力を持っています。
 
そんな一見何気なく通り過ぎてしまいそうな風景に潜む“情景”を前に想像力をたくましくして佇むことのおもしろさを、また石垣のデザインに込められた石工の精神性や時を超えてその表情に歴史を刻む美しさを、お楽しみいただけましたでしょうか。
 
いま石垣の価値を再認識することについて、人間の感性を置き去りにする技術進歩や行き過ぎた分業主義、合理性や経済性、利便性や即効性など、それらが世を支配する現代の価値観に一石を投じる意図が私の心にありました。
 
どう感じられたかは、皆さまそれぞれの感性に委ねられているところであります。
 
7/1朝刊にて記事にしてくださった朝日新聞京都総局さま、おかげさまでたくさんの出会いがありました。
素晴らしい会場を貸してくださり、私の要望をいろいろ聞き入れてくださった同時代ギャラリーさまにも大変お世話になりました。
 
また最後になりましたが、お祝いをくださった皆さまには重ねて深謝申し上げます。
本来であれば、すぐにお一人ずつお礼のご連絡申し上げるべきところ、大変失礼しております。
 
皆さま、本当にありがとうございましたm(_ _)m
 
期間:6/28(火)~7/3(日)
会場:京都・三条通御幸町東入ル「同時代ギャラリー」
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