所長BLOG

2022年05月15日所長BLOG vol.113 風景に潜む“情景” ―苔と石垣の世界より―

風景に潜む“情景” ―時を超える石垣の世界より―
開催まであと6週間に迫ってきました!
 
普段お会いする方々にはフライヤーをお渡ししておりますが、告知が思いのほか遅れており、再発信させていただきます。
 
 
ここ15年ほど、日本各地の城郭や石垣をメインに撮影活動をしています。
もっとも、古い町並みや伝統的建造物・文化財全般を撮影していますので、石垣専門というわけではないのですが。
 
石垣は、築くのに気の遠くなるような時間と多くの手間を要するため、その全体的なフォルム、また石の積み方や加工に、ものづくりに対する石工の精神が深く宿ります。
 
その上、石という材料の性質と高度な石積み技術が、長い年月を超えて、それらを現代の我々に伝えます。
 
日本では歴史的にみて、石積みを建築の一部として扱う価値観はあまり一般的ではなく(もちろん大坂城の焔硝蔵など例外はあります)、基本的に土木の範疇に留まります。
ゆえに石積み自体を、城壁ではなく石垣と呼ぶのかもしれません。
 
この写真展を通して、石垣のデザインに込められた石工の精神性と、時を超えてその表情に歴史を刻む美しさを、少しでも感じていただければと思っております。
 
おそらく梅雨後半の、お足元の悪い中になるかもしれませんが、多くの方のご来場をお待ちしております。
 
私は開催期間中、だいたい会場におります。 
北條にちょっと会いに来た、とかでも喜びます。
 
よろしくお願い申し上げますm(_ _)m
 
期間:6/28(火)~7/3(日)
会場:京都・三条通御幸町東入ル「同時代ギャラリー」
期間中に京都へ来られる際は、ぜひお立ち寄りくださいm(_ _)m
ARCHIVE