11/7fri，8sat，「JIA建築家大会 2025 千葉 せんのちから」．

千葉県文化会館をメイン会場に，22の興味深いセッション，そのほかにも食や音楽などに関するいくつもの企画が催されました．

関東甲信越支部，大会実行員会の皆さま，お世話になりました．

大会テーマ「せんのちから」に相応しく，「多様性を尊重し繋がりを生み出す，社会と建築の在り方について」多くの登壇者の視点から気づきや知見をいただきました．

良い建築（環境）を保存することは良い建築（環境）を創ることと同等あるいはそれ以上の価値を持つのであって，創ることだけが建築家の役割ではない．※JIA保存問題委員会：保存問題の基本的認識，1991

私の世代，戦争から戦後の甚だしい荒廃を経験して，思いがけずデモクラシーの下で，一応は豊かな生活を取り戻しました．しかし，その間に大都市には限りなく人々が降り積もり，農村からは人々がどんどん消えてしまうなど，現在の都市と農村には様々な大きな歪みがあります．21世紀には，必ず大きな問題が起きることが今までの経験から推測できるので，その間でぜひ良い仕事をされるよう，成功されることを強く希望します．とにもかくにも困難な21世紀です．※大髙正人：Rem Koolhaasからの質問に対する回答，2008

社会が混迷し複雑になるほど建築家の職能はますますその責任を増し，建築や都市空間のデザインに留まらず，人々の幸せな暮らしの在り方を指し示す存在でなければならないと改めて強く銘記しました．